ベジタブルオイルインキについて

2021/11/26

環境問題

環境に配慮したインク?!

 これまで投資基準に環境・社会・企業統治などの評価項目を追加したこれからの投資手法であるESG投資や、適切な森林管理・加工・流通過程の管理を経た商品にだけ付与されるFSC認証についてコラムを通じてお伝えしてまいりました。

 今回のコラムでは印刷工程におけるFSC認証以外の環境保護への取組みの一例として環境に配慮したインクであるベジタブルオイルインキをご紹介いたします。

ベジタブルオイルインキとは、印刷インキ工業連合会の定める、植物油を使用しNL規制に準拠した印刷インクで、インクに含まれる石油系溶剤を植物油に置き換えることで、大気汚染や人体の影響が大きい揮発性有機化合物(VOC)の削減が可能です。また、VOCの発生を減らすことのほか、紙とインキが分離しやすいという特性から再生紙処理が低コストかつ容易に行えるといった環境保護におけるメリットがあります。

植物油インキというと、大豆油から作られるソイインキを連想される方も多いと思います。1970年代に起きたオイルショックによる「コスト削減」、「環境保護」の観点から限りある資源である石油由来の鉱物油の代替などの目的から広く普及したソイインキですが、世界的な穀物価格の高騰により、食用大豆を原料とする大豆油を工業製品に使用することが問題視されるようになりました。そこで、原料を食用大豆に限定せず、亜麻仁油や桐油、ヤシ油などの非食用の油を含めた植物油を使用したインクとして登場したものがベジタブルオイルインキです。

 ベジタブルオイルインキを用いて印刷を行った製品にはその証として、植物油インキマークを表示することが可能になります。ご希望の方はお気軽にご相談くださいませ。


 小宮山印刷ではこれからも、限りある資源の節約や環境保護の観点からベジタブルオイルインキの使用をお客様に積極的に提案・推進していきたいと考えております。

ベジタブルオイルインキ ロゴ
ベジタブルオイルインキ ロゴ

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